27.jpg不景気の風が吹きまくる昨今、安ければ良いという方向がここまで来るとは・・・。

KORGから出たnanoシリーズ。nanoKEYとnanoKONTOLを買ってみた。両方買っても1万円とちょっと。(実売nanoKEY4,980円、nanoKONTROL5,980円)特にnanoKONTORLは9本のフェーダーが4シーン(フリップ)計36chのフェーダーコントロールも出来る。もちろんムービングフェーダでは無いが、ツマミやボタンも値段の割りにいい感じで操作が出来る。

そしてnanoKEYに至ってはCC出しも出来るわけで、MIDIを受ける機材なら照明機材だって操れる。ポン出し用のコントローラーとしても十分使える。

nanoシリーズはとにかく小さいのでノートパソコンの前にちょこっと置けば、それでOK。新幹線の中で作曲も出来る。やってみたが注目の的だ。

ちなみに今回nanoKEYが何度USBの設定やドライバーの入れなおしをしても認識されなかった。やはり安いからか!とおもいきや、実は落とし穴が・・・。

PCに登録されているMIDIデバイスの順番が9番以内でないとこのnanoシリーズは認識されないこともあるらしい。私の場合はなんと29番目に登録されており、案の定認識されなかった。

KORGサイトでDLできるKORG MIDI DRIVER UTILITYでその順番は変えられるので、もし認識されないといった問題が起これば是非試してみて欲しい。 28.jpg

しかし、いろんなMIDIコンを持っているが、1万5千円したOXGEN V8が高く感じてしまうのは完全に感覚がおかしくなっている・・・。

26.jpg 私はあまり雑誌は読まないが、広告が少なく内容の濃い「クーリエジャポン」は出張の移動中によく読む。

そして12月の記事で面白いのを見つけた。

"iPod 普及で「音楽がうるさい」"といった記事で、METALICAのニューアルバムの音圧をめぐって、ファンがミックスをやり直せ!と署名運動もしているとやら・・・。音がうるさすぎてニュアンスが伝わらないとのことだ。いわゆる「音圧戦争」といったことがここ数年勃発していることに起因する記事だ。こんな記事が音楽専門誌では無く一般紙に掲載されていることが興味深い。

私はiPodの初代から、シャッフル、iPhoneまで持っているが、今は音楽をこれらでは一切聴かない。

それは、シャッフルされることで制作の年代によって、音楽の音量バランスが大きく変わり、聴いていてイライラする。

そして異常なまでに音圧を上げられた音楽はのっぺりとしてつまらないし、何せ長時間聴くと疲れる。

ここ数年CDの売上は最盛期に比べると半分になっているらしい。アナリストたちは、人々の消費は携帯等にまわってしまい、CDに消費されなくなったという。でも私は音楽の音圧が異常に上がったことも一因するのではないかと考える。

聴いていて疲れるくらい音圧を上げた音楽は売れるわけがない。iPodで目立っても、ある程度の音響システムではとんでもないことになる。

私もよくマスタリングするが、クライアントは出来るだけ大きい音を所望する。大きい方が目立って売れるからだという。しかし本当に音圧が無いと売れないのだろうか?はなはだ疑問である。iPodの中で目立つことと売れることは違うと思うのだが・・・。

音圧を上げるプラグインも最近は驚くくらい音圧を上げていける。

RMSでピークが-6dBといった、恐ろしいことが簡単に出来てしまう。そしてそんな作品が蔓延している。

人々の耳の健康のためにも、ボブ・カッツ氏の提唱するK-SYSTEMがこの業界で標準になればいいのに!と思うが、競争社会、やはり難しいのだろう。

私の場合、マスタリングするときにRMSを-10dB近辺にピークをもってくるようにする。

そうすればiPodでも、ちゃんとしたシステムでもある程度は聴ける。若干音圧は低く感じるかも知れないが音楽的要素はちゃんと残るし。ボリュームを上げると気持ちよいラウド感が得られるのだ。

これらをちゃんと説明すればクライアントも最近は納得してくれる。

健全な音楽産業が発展するためにも、私たち作り手側がちゃんとした意識を持たなければならないのかもしれない。

しかし、いろんな意味でiPodの功罪は大きい。



注)最近、マスタリングとは「音圧を上げること」と思われがちだが、本来はマスターを作成するために行なわれる作業の一環のことを指し、若干意味合いが変わってきている。

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NAGAOKAです。国産メーカーの雄と知ってはいながらも、今まで使う機会が無かった。ただ、DJとして一般的なORTFONのコンコルド「Night Club」を信じて、長い間疑いもせず使ってきた。そりゃ、あのラリー・レバンが良いと使っていたわけだから、若干妄信的に使っていた感があった。

前置きが長くなったが、今日、ある人の紹介でNAGAOKAトレーディングスの社長が弊社スタジオにお越しになられた。そしてNAGAOKAの針を7種類お持ちになられてスタジオでチェックする運びとなった。

せっかくお越しになられたので、プレスされる前のオリジナルのDAWデータとプレスされたレコードを針を変えながらの試聴を行なった・・・。

結果から言うと、針の違いでここまで音が変わるのか!というぐらい違いが出た。

電源周りや、電源ケーブル、機材をこだわってきたにも関わらず、針については「Night Club」のみしが使っていなかった自分に反省・・・。

NAGAOKA、MP-500hのクオリティーには驚かされた。ローエンドからハイエンドまでびっくりするくらい音が伸びた。

技術的なことを書くことはここでは避けるが、NAGAOKAさんは色々な素材を上手く配置してこの音を作り出したらしい。もちろん他のMPシリーズも個性があってどれもすばらしかった。

「Night Club」が悪いということではなくて、針の違いをちゃんと電源ケーブルや、CDRのようにしっかり認識しておくことに気付かされた。

NAGAOKAさんもオリジナルのDAWから出た音と、それをプレスされたレコードとの比較はされたことが無いようで、少しはお役に立てた模様。

しかしアナログはプレスすることによってかなり音は変わってきます。そしてそれを再生するためのファーストコンタクトの針は、音を大きく左右するのです。

ある、有名DJがSL-1200と「Night Club」ではアナログの本当の音は表現できないと言い切っていましたが、ちょっとだけわかったように思いました。

何でも百聞は一見にしかずといいますが、百聞は一聴にしかずといったところでしょうか。

近年DJブースからターンテーブルが消えて、CDJやPCを使ってDJする人も多くなりました。

CDやパソコンのデータよりもメディアとしての永続性が高いアナログはやはりDJたちにとって使いやすいメディアたっだんでしょう。CD全盛になってもつい最近まではアナログもDJブースでは一般的だったわけです。とにかくどんなCDががんばってもアナログの音質には届かない、と知っていいる人は知っています。

最近CDでDJすることも多くなってアナログから少し離れ気味でしたが、今回のテストで、又アナログメインでDJをしたくなりました。質のいいアナログは本当に聴いていて気持ちがいいんですよ。

余談ですが、NAGAOKAトレーディングスの社長さんもとてもアナログ好きな方で、紳士な佇まいが素敵な方でした。視聴が終わっても夜中3時くらいまでいろんな話に花が咲きました。

今度はNAGAOKAの針を使ってDJをしようと思います。キックの気持ちいいDJしまっせ~。

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