今、一番会ってみたいひと

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私が興味をそそられてやまない人がいる。その人はRUPERT NEVE氏だ。多分他業種の方にはあまり知られていない方で、実は私もほとんどパーソナリティーについては知らない。

ニーヴといえばピンと来る人もいるだろう。そう、レコーディングのときにスタジオでよくお目にかかることがある、KING OF OUTBOARDといわれるプロセッサー「1073」を設計した人だ。1970年に設計されたヘッドアンプとEQは40年たった今も色あせることなくスタジオで最も愛される機材のひとつだ。当時は8014、BCM10という伝説の卓のチャンネルストリップの一部として1073は使われていたようだ。もちろん私はそれらを見た事も無い。どうでもいいことだが、私が生まれた年と同じということも愛着がわく。(笑)

私が1073に出会ったのは10年くらい前、まだサラリーマンのころだったと思う。たかがマイクプリとタカをくくって私をノックアウトさせた。なんだ!こいつは!いったいここで何がされているんだ!と、いまだに強く印象に残っている。言葉で伝えられない、音のタチというか、輪郭というか、力強さというか、1073特有のアンプリファイされた音が出力されるのだ。私は1073を通った音は凛として佇まいの良い音になると感じている。

世界中でそのレプリカや設計思想を受け継いだ1073ライクなアウトボードがたくさん発売されている。

その後、ずっと1073が欲しかったのだが到底買うことも出来ず、NEVE氏が設計した、AMEKの9098やFOCUSRITEの初期ISAシリーズの中古を探してはNEVEサウンドを楽しんだ。もちろんこれらはNEVE氏が設計したものだが、1073とは性質の違うものだ。それはそれですばらしい音であることは言うまでも無い。AMEKの9098は今も愛用しているし、これからも使い続けるだろう。

そんな中、数年前、1073がプラグインとしてUADから発売された。これが非常に実機に近い仕上がりになっているのだ。もちろんプラグインなので実機とAB比較すれば違いは歴然だが、数万円で手に入る1073としては私みたいなイチ音楽家としてはとてもありがたいことだった。

考えてみれば、私の作品でハードであれ、プラグインであれ、1073を通っていない作品のほうが少ないのでは?と思うくらい1073中毒になっているのだ。

ヘッドアンプは言ってみれば、料理で言う塩みたいなもの。どんな塩でも味はつけてくれるが、1073はミネラルをたくさん含んだ藻塩とでも言おうか、モンゴルの岩塩とでも言おうか、そんなものだと思っている。クセが強ければ素材を殺してしまうが、1073は極上の塩とでも言おうか、どんな素材もご馳走にしてしまうように思うのだ。

本人はそんな古くに設計したヘッドアンプをここまで賞賛されてもうれしいと思うかどうか分からないが、とにかく一度会ってみたい方なのだ。

今は本家のAMS NEVEにご本人はおらず、本人はPUPERT NEVE DESIGNSというメーカーを作られて、いまだ精力的にプロセッサーを作られている。

狭い世界だが、私にとってはNEVE氏はオタクの言う「神」みたいな存在なのだ。機会があるかどうか分からないが、私が今一番会ってみたい人、それがRUPERT NEVE氏なんです。

夢のNEVE1073、3段積み!6ch!とCOMPのスタンダード33609
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この人がそう、RUPERT NEVE氏。実に技術者たる佇まい。
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