駄目だとは分かっていますが、どうしてもやりたかったのでやってみました。
5DMK2を使った3D撮影です。
もちろんリグを使わず、2台並べての収録で実験を行ってみました。
↑壁まで5m。1mごとに三脚を立ててみました。
コンバージェンスをつけてみたかったので、敢えてスタジオ中心で収録しました。
5Dは筐体が横に長いため、どんなにがんばっても視差は20mくらいになってしまい
コンバージェンスを近い距離でつけると後方発散という「「破綻現象」が起きてしまいます。
そのため後方に壁を設ける必要があるのです。
↑キャリブレーションが大変!自家製雲台でなんとか光軸を合わせていきました。
使ったレンズは50mmの短焦点です。コンバージェンスは2m、3m、4mで合わせて実験しました。
平行法の撮影も合わせて実行。
キャリブレーションは本当に「面倒」な作業です。しかも後で分かったのですが、チャートで
しっかりと合わせたにも関わらず、撮影された素材はなぜか左右の上下位置がずれていて
幾何学調整をAfterEffectsで行う必要がありました。おそらくCMOSの個体差か、レンズの固体差?
などの原因があるのでしょうね~むずかしい!
↑結局視差は20.5cm。現場では使えない距離です。やはりリグが必要なのか・・・
結論として、有効な3D再現距離は4mより後方と言うことが分かりました。
またコンバージェンスも5mより後ろであれば、なんとかといったところでしょうか?
結局のところ、シングルのグリーンバックでの撮影というのが一番なのかもしれません。
やっぱりリグは必要ですね~
↑撮影する3Dマスターの榎戸氏。 それでも平行法なら何とか・・・しかしカメラ5m以内の被写体は
全て破綻の恐れがあります。レンズを長玉にする方法もアリか?
↑探せばたくさんありますね。5DMK2の3Dリグ。やっぱ撮影自体が大げさになってしまう・・・
ということで、これから詳しく検証してみます~
それにしても5Dは画が綺麗だなぁ。