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NAGAOKAの長岡社長の依頼でDJ用カートリッジの音質や性能評価のお手伝いをさせてもらっています。DJ用の針といえば、SHUREの44GやORTOFONのコンコルドなどが定番ですが、現代的なサウンドにはこのNAGAOKAのDJ-03HDが非常にマッチします。なにせ、音圧が高めでかつ輪郭がはっきりするDJ用カートリッジではこの03HDはズバ抜けて性能が優れていると思うし、他社製品との差別化もしっかりされているのです。現在、スクラッチやキューイング時に若干、針とびしやすいということで改良中とのこと。
そんな改良されたカートリッジを長岡社長、担当者の伊藤さん2名が自らお持ちいただいた。早速弊社のスタジオでオリジナルとの比較検証を行った。
確かにキューイング時の針飛びはしにくくなったが、音質がNight Clubに近い落ち着いた印象に変わった。針を支えるカンチレバーとそれを釣るピアノ線などの変更をされたことだが、見た目にはほとんど変わらないのに、音質は大きく変化した。落ち着いた印象に変化はしたものの、03HD特有の元気の良さはちょっと減った感じになっている。再度、調整に入られるとのこと、出来ればオリジナルのパワー感は残して欲しいとところ。
本当に不思議ですが、アナログはちょっとしたことで音が激変します。同じカートリッジでも個体差が生じたりするのも奥深い点のひとつ。その人間っぽいところにアナログの良さを感じるし、なにせこういったカートリッジで再生された音はCDなんかに比べるとはるかに音質がイイのです。
余談になりますが、アナログはテープなどに比べると経年劣化しにくいとのこと。30年以上前にカッティングされたアナログが現代で生き生きと再生されます。テープでは考えられないことです。
CDすら売れなくなった現代、実はオーディオマニアはアナログに回帰しているらしいのです。レコードショップでほとんど見られなくなった新譜レコード。ただ、針の生産は未だに相当数があるとのこと。私の知り合いもアナログにはまってしまっているし、マーケットこそ小さくなれど、その需要は無くなることはないと実感します。ただ、新譜を手に入れることは非常に難しい時代にはなったことも事実。
DJ用ではありますがこういった廉価で高品質なカートリッジは昔聞こえなかった細かいディテールを再生してくれます。古いアナログを新しいカートリッジで再生する・・・。回顧的ではありますが大切にしたい文化でもあります。
クラブでもさすがに最近はアナログをプレーする人も減ってきました。個人的にはできればアナログでDJプレーを続けたと思うところです。

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