作品をつくる上で、大切なのが構成だ。
人を楽しませるための演出ができないと、どんな綺麗な映像をもってしても
それを台無しにしてしまう。
僕は作品作りを「パズル」だと思っている。
撮影に臨む前に必要なパズルのピースが何かを考え、そして編集という段階で
そのパズルを組み立てる。構成を立てるということは、自分でパズルをつくることを意味するのだ。
そんなパズルのピースとピースをつなげる要素が二つある。
それが「音楽」と「原稿」だ。「音楽」については今後触れるが(これは兄の専門なので・・・)、
原稿がいかに大切か、そしていかに作品のイメージを左右するか、知っておく必要がある。
編集の段階で、どの部分の同録を活かすか、そしてどこにナレーションを入れ込むかを
効果的に考え、そして視聴者に一番訴える方法で作品を演出する。
同録だけではスピード感は増さないし、ナレーションが多いとリアルさに欠けてしまう。
特にドキュメンタリーを得意とする、僕の編集の醍醐味は原稿にある。
↑多いときで5000字を超える原稿。いつも悩んで大変~
原稿を書くことは、僕が局にいたときはいわゆる「放送作家」の人の仕事だったけど、
これに関しては、経験がものを言う。だから人任せはいけない。
僕もナレーション入れ、MAの仕事は今まで相当な数をこなしてきたが、
ナレータの人にCUEを出すのが一番楽しい。
言い回しを盗んで、かっこいい表現を考えて、本読んで、
そしていつの日か、目指せアカデミー脚本賞~!