去年はカメラ各社メモリーカメラを新機軸に、その開発の焦点をおいていた。
かなり多くのフォーマットが乱立する中、
REDを筆頭に、PanasonicやSONYも「P2」や「XDcam」などで
業界のデファクトスタンダードを目指している。
多くの高性能HDカメラが登場したのはユーザーとしても嬉しい反面、
いったいどのカメラを選ぶのがいいのか悩みは尽きない。
僕がHDのカメラを最初に購入したのが今から3年ほど前。
当時はHDVがようやく局のワークフローに載ってきた時期で、
ミランダのコンバーターでHDVをHD-SDIに変換して
HD-camにリアルタイムでダビングしていたものだ。
そんな当時、一台の憧れのHDVカメラがあった。それがビクターのGY-HD100だ。
↑年月が経った今もそのデザインは美しいHD-100
性能はともかく、その無骨なデザインは今をもってしてもナンバーワンだ。
スリムなショルダータイプは今あるどのカメラをもってしても、
このカメラのスタイルにかなうものはないと思っている。
単純に720pであることで、購入を諦めざるを得なかった。
そんな中、ビクターが2009年、復活を宣言した。
まず手始めにGY-HM100を発表。
記録コーデックもQuickTimeというのが驚きだ。
メディアをSDカードにすることでカメラの普及を狙っている。
まだ映像を見ていないのでなんともいえないが、
届いたプレスリリースを見る限り、ブランドもJVCに統一して巻き返しを図るようだ。
↑新しいLong-GOPのカメラ、GY-HM100
HD-100の筐体が今後もし復活するのなら相当嬉しい限りなのだが…4月の発売が楽しみである。
始まった2009年。今年はノンリニア・メモリーカメラ元年。
ターンキーシステムの多様化でユーザーもメーカーも
慌しいワークフローの中を東奔西走することになるだろう。