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音楽を制作する上でイコライザー(以下EQ)は非常に大切なトリートメントであることは言うまでもない。
しかしEQの使い方によって音はよくも悪くもなる。大切なことは楽曲の全体を見てEQを考えることが大切だ。(これ非常に重要!!)
EQは言ってみれば、強引に音を捻じ曲げてしまうんです。慎重に扱うことが大切。そこでEQを触る前に大切なことはモニター環境を整えること。意外にEQの話しの時に、このことは語られない。
音がよく見えてこない状況でEQをしてしまうと後からとんでもないことになってしまいます。まずはモニター。音の細部まで見えるようなモニター環境を作ってほしい。よくスタジオで使われる、モニタースピーカーはYAMAHAのNS10M-Studio。(すでに終売)これは一般の視聴環境に非常に近いということと、比較的音が見えて、聞きやすいという利点がある。但し、低音部が弱いのでクラブミュージックや低音の効いた音を制作するには向かなかったりする。最近ではKRKやGENELEC、FOSTEXなどのメーカーから出ている製品がスタジオでよく使われていたりする。音が良い、という観点で選ぶのではなく、音が見えやすいという観点でモニターは選ぶべきだろう。
ヘッドホンではSONY MDR-CD900STなんかはスタジオ標準だ。ちょっとしたEQの違いを聞き分けるにはこのヘッドホンは非常に精度の高い解像度を提供してくれる。(実はこのヘッドホン今発売されているモノはSONY製じゃない!?)
EQを軽くいじってみて、その違いを確認してみよう。周波数帯にもよるが、極端にいじらないと音が変わった印象を受けないようだったらモニター環境を要改善だ。
EQには大きく分けてパラメトリックとグラフィックと2種類あるが、楽曲制作にはパラメトリックの方がよく使われる。ちなみにグラフィックはPAの場面でよく使われたりする。今回は楽曲制作という観点から論じているので、パラメトリックイコライザーで話を進めていくこととする。
さて、EQの基本的使い方に「マスキング」という方法がある。これは強調されている周波数帯を削りフラットにする方法だ。
具体的な操作方法は、ゲインを最大に上げた状態で周波数帯を上げ下げしてみる。一番音が大きく感じる周波数帯を削ると音はフラット方向になる。消極的使い方だが、パラメトリックイコライザーの基本的使い方。ミックスが上手くいかないときはこの方法を試してみると上手くいくことも多い。余談だが、PAでハウリングするときもこれに準ずる方法でハウリングを回避する。
直感的にEQを使うことも良いかも知れないが、まずはマスキングから行なってみることが重要。
そしてEQを使って強調させたい場合は慎重にEQ触る必要がある。単体の音だけを聴いてEQすることは禁物。まず音をミックスさせた状態でEQを調整してみる。その後単体にして再度EQコントロールすると目的が見えてきやすい。ミックスさせた状態と、単体での状態を繰り返し聞き返すことも重要。
そして迷ったときは何度もリセットすることが大切。音は長い間同じ音を聴いていると間違いなくわからなくなってくる。EQは長い時間をかけずに手際よくコントロールすることもコツ。ちなみに陥りがちな典型的なケースとして、EQを迷っていると、高音成分が落ちすぎたモコモコした音になることが多い。これは聞いているうちに高音をうるさく感じてしまい、高音成分削ってしまうことに起因する。
ただ、EQの使い方にルールは無い。DJがEQをグリグリしながらエフェクト的使い方もよくする。
ちゃんとマスキングや基礎的使い方を知った上でアグレッシブにEQを使うのであればそれはそれで個性も出てくるはずだ。
この次はEQの個性的な使い方を紹介してみましょう。

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