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なんとも甘くて切ない音を出す、今やビンテージエレクトリックピアノの代表ともいえる、Rhodes。
確か私が高校生ぐらいのとき、バンドでRhodesをはじめて弾いたとき、なんとも目立たない甘い音で、しょっぼいなぁと思った記憶があります。当時はDX7やCP80といったキラキラした音が流行っており、エッジの甘いRhodesのMK-Iなんかは中古屋で5万ぐらいで売られていました。(買っときゃよかった・・・。)そういえばそのころ発売されていたMK-VはRhodesの中でもコリコリしたエッジの立った音がしてました。確かMIDI OUTが付いていた記憶がありますが、中古市場ではほとんど見ることのないレアものです。その後80年代半ば以降Rhodesブランドがローランド傘下になり、デジタルのRhodesも出ますが、この辺でRhodesはマーケットから消えていきます。
ところが90年代に入って、Rhodesは息を吹き返します。Acid Jazzに代表される、当時の新しいサウンドにRhodesが随所に使われるようになったのです。あちらこちらで眠っていたRhodesがどーっと中古市場に出回り、今や、コンディションが良ければ40万から50万もすることも。(Rhodesの産みの親、ハロルド・ローズさんも天国でびっくりしてるのでは?)
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そのRhodesの種類もいくつかあり、一般的なのがSeventyThreeのMk-I、Mk-IIそしてアンプ一体型のSuiteCase。私はその中でもとりわけ甘い音を出すSuiteCaseが好きで、スタジオにもいつでも音が出せるように置いてあります。(昔と反対ですね!)
さてRhodesを弾くアーティストはたくさんいますが、私は一番好きなのが、ドナルド・フェーゲン。彼の織り成すコードワークはなんともカオスというか、不思議ワールドというか独特なものがあります。超絶なテクニックをこれでもか!と見せつけるハービー・ハンコックも大好きですが、ドナルド・フェーゲンの不思議ワールドも最高です。
ちなみに私の場合、うちのSuiteCaseはレコーディングにはほとんど使いません。作曲のブレーンストーミングに使うのです。特に歌モノを作曲するときにはまずRhodesで探っていきます。本当はレコーディングにも使いたいのですが、いかんせんコンディションがいまいちでガリや出ない音もいくつか・・・。かなりのおじーちゃんでございます。
早く、オーバーホールしてレコーディングでも活躍させたいところですが、今は私のブレストのパートナーであったりします。
倍音成分の少ないRhodesはうるさいアンサンブルでは埋もれがちですが、使い方次第で「あの」独特の甘い世界感が演出できます。
そう、実はプラグインでもいろんな種類のRhodesが発売されています。タインの微妙な打鍵ノイズまで表現されたものすらあります。そして今、本家から、Mark-7が発売されようとしていることも興味津々です。
ビンテージと最新テクノロジーの狭間で新しい音楽が生まれていくんですね。

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